昨日の仕事中の BGM

  いつも音楽を聴きながら仕事をしています。むしろ、音楽を聴くことが主であって、仕事が BGM なのではないかと思うくらいに、音楽を聴いています。

  昨日聴いた音楽について、超適当に書いてみます。

 1 曲目:  Ralph Towner 


Ralph Towner "My Foolish Heart" Live Argentina

 昨日は朝から Ralph Towner を聴いていました。Ralph Townerクラシックギター(12 弦)でジャズを演奏する人(とはいえいわゆる普通のジャズにもきこえない)で、オレゴンという 70 年代から続くグループのメンバーでもあります。Ralph Towner ECM レーベル系のミュージシャンで、ヨーロッパっぽく(本人はアメリカ人ですが)ブルース色のない、理知的で冷めた叙情に惹かれて時折聴きたくなります。大学時代に先輩から借りて、しばらく借りっぱなしにしていたら、「秋の夜に聴きたいから返してくれ」と妙に粋な催促を受けた記憶がありますが、そのとき借りていたのは確か Batik という Eddie Gomez と Jack Dejohnette のトリオ編成のアルバムで、1 曲目の "Waterwheel" という曲が綺麗なアルバムです。疾走感と静寂が共にあり、インタープレイの中に浮かび上がるクラシックギターのリフの高音が煌いていて、指で弾かれる硬質な音の叙情です。 


ralph towner eddie gomez jack dejohnette waterwheel

 

2 曲目:  Keith Jarrett

 前に、仲間と、無人島に 1 枚 CD を持っていくとしたら何かという話になったときに、ある人が「Keith Jarret の solo concerts の 2 枚目」と答えているのを聞いたとき、自分もケルンコンサートとか大好きだったし、嬉しかった、ということがありましたが、Solo Concerts はやっぱり本当に名盤で、というか 70 年の時期のソロは神が降臨しているので何度も何度も聞きたいものです。


KEITH JARRETT - The Bremen Concert 1975 [full album]

 数年前にも来日しましたがチケットが速攻で売り切れて行けませんでした。客が咳払いとかすると怒って中断したりしてしまう、というエピソードを最近知りましたが、好きです。Keith Jarrett  のコンサートで咳払いする客とか全く信じられない。

 ところで無人島に持っていきたい CD 、ぼくはそのときの会話の中では、 Marc Ribot のソロアルバム 「Don't Blame Me」 だと答えました(今なら青葉市子の「マホロボシヤ」にしたい)、Marc Ribot はブルース・ムーヴィー・プロジェクトというブルースに関する映画シリーズのヴィム・ヴェンダース監督の部の確か冒頭に出ていて、先日、友人たちと新宿の居酒屋で、「ブルース・ムーヴィー・プロジェクト」の話になり、友人はその DVD BOX を持っているということでしたが、その話のおかげで、ぼくはその映画での Marc Ribot のことを思い出して、当時大変感動したこととかも忘れていたけど思い出しました。


MARC RIBOT - Dark Was The Night (Cold Was The Ground)

 これをブルースの延長あるいは最前衛として位置づけたヴィム・ヴェンダースがすごい。でも、アメリカの音楽についてぼくはよく知らないけど、確かにアメリカの「ストリート」音楽がある種、圧縮されているのかもしれません。このトラッシュ感、酒びたり感と哀愁とか。Marc Ribot は、ジム・ジャームッシュの映画みたいな空気を、音楽で作ってしまうので魅力的なのですが音楽表現というのは空気感も含めて音楽表現であることとか、弦の擦れる音まで表現とするのは東洋の古琴とかもそうだなあとか、聴いていると色々考えます。

 

3 曲目: Steve Reich

 ライヒといえばスティーブかウィリアムですが、ミニマル 4 天王の王者スティーブ・ライヒは、実は仕事中の BGM にぴったりだと思います。各パートの「周期」が異なっていたり変化していくことで、創発現象が起きるフェーズミュージック。このページに詳しく説明されていました。同じミニマルミュージックカテゴリーに入っているフィリップ・グラスとかは、ただの綺麗なアルペジオではないかと思うわけですそれはそれで好きだけど。


Sextet, by Steve Reich (FULL PERFORMANCE)

下のピアノの二重奏とか、演奏者の集中力が驚異的すぎます。


Reich: Piano Phase

 この音楽をロックに持ち込んだのは King Crimson の Discipline です。

 2 つのギターの周期がずれています。これを、打ち込みでやらずに肉体でやることの意味と効果について考えてみたいところです。

 


discipline - King Crimson

 

なおこの一日の最後にはマライア・キャリーの Hero を聴きましたが、Hero は本当に良い曲だなと思いました。90 年代に高校生で、そのころ洋楽を聴き始めたものとしては、ノスタルジックな曲でもあります。当時、マライアの名声は埼玉にまで響き渡っておりました。

 


Mariah Carey - Hero